こんにちは。轄kエ翻訳事務所で学術論文翻訳を担当している平井と申します。
分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。
気体の天然ガス、液体の石油と異なり、石炭(coal)は固体の燃料です。乱暴な言い方になりますが、天然ガスや石油は井戸を掘れば、バルブを開くだけで手に入ります。石炭は表土(surface soil)を剥いで機械で掻き取るか、地下何百メートルまで坑道(head)を掘って採掘します。巨大な設備と多くの人手を使って初めて入手できるのです。
天然ガスの場合は陸上がパイプライン(pipeline)で、海上は液化後LNGタンカーで消費地に送れます。石油もパイプラインと大型タンカー(supertanker)で大量輸送(bulk shipment)できます。石炭は粉砕して水や油を加えてスラリー(slurry:液体と不溶性の固形物質を混ぜ合わせたもの)にする研究もありますが、原則的にはパイプラインを使用することはありません。陸上はトラックや鉄道により輸送するため輸送コストがかさみます。
一方、石炭はエネルギー当たりの単価が石油や天然ガスより安いことから、第一次、第二次石油危機(second oil crisis)に際しても安定していました。また、資源量も石油や天然ガス比べて豊富にあり、近い将来に使用可能な唯一の燃料になるかもしれません。
轄kエ翻訳事務所
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