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平井 平井による生化学・分子物理学・バイオ技術コラム
担当翻訳分野:生物学翻訳学術論文翻訳
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2012年06月19日
二十装甲板には極超音速のKEMが用いられる

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で学術論文翻訳を担当している平井と申します。

分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。

戦車砲には、砲弾を発射後に分割して、超高速度で飛翔する小さな矢尻型にして大きな運動エネルギーを得られるようにした徹甲弾と呼ばれる弾丸が用いられています。装甲板を爆薬で破壊するのではなく、運動エネルギーで貫徹して破壊する弾丸です。

対戦車ミサイルでは装甲板を爆破するためにノイマン効果を用いた炸薬の弾頭が用いられていますが、爆薬を内蔵した二重装甲板になると、ノイマン効果でも爆破は難しくなります。そこで対戦車ミサイルにも徹甲弾と同様な考え方が導入されて、KEM(kinetic energy missile)と呼ばれる超高速で飛翔する対戦車ミサイルが出現してきました。

飛翔速度は1500メートル毎秒以上の極超高速で、装甲板に命中するとその運動エネルギーが衝撃エネルギーへ、さらに熱エネルギーとなって衝突面を溶かしながら貫徹するミサイルです。射程も2000メートルくらいなので約1秒の間の飛翔です。

したがって、飛翔速度が200メートル毎秒クラスの従来からの成形弾頭を用いた対戦車ミサイルとは誘導方式も異なっています。目標を標準してから発射されて洗車の火砲から超高速で飛び出す徹甲弾でも目標戦車の走行が急に変化すれば命中点から外れることがあります。KEMも火砲と同様に目標を照準して発射されますが、目標とのわずかな差を命中するまで誘導によって飛翔軌道を補正させて確実に命中させようとするミサイルです。したがって、誘導によって補正される量はわずかなものです。

極超高速飛翔により先端部が高温になるために赤外線シーカは使えません。後方から目標とミサイルを結ぶようにしたレーザー光を照射して、その線上からずれた量だけを期待側面に取り付けた複数の小型のロケットモータを点火させて弾道の補正をする方式です。この操舵機構はサイドスラスタと呼ばれており、機体と直角方向の推進力を発生します。作動させるタイミングはミサイル後方に取り付けられた複数のレーザセンサが受光から外れた面の信号で判断します。

轄kエ翻訳事務所   学術論文翻訳担当:平井


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